「原子力機構核図表2014」の普及

原子力機構では1977年以来、世界中の原子核崩壊データを収集し、その成果を「核図表」として公開を続けてきました。そして3000核種を超える実験的に確認した原子核及び約1600核種の理論予測をした原子核を掲載した最新版の「原子力機構核図表2014」を公開し、2015年3月にプレス発表しました。
核図表2014は現在までに国内の主要な大学・高等専門学校・高等学校・研究機関・一般企業及び海外の関係機関などに約4500部の配布を行い、広く利用されています。
また、原子力機構の成果普及情報誌「原子力機構の研究開発成果」2015年度で原子力機構の代表的成果として表紙に紹介しています。核図表2014はテレビ番組で原子核の説明に使用されるなど1)、原子核の全体像の理解のための重要なツールとして広く利用されています。
原子力機構主催の「大学等の公開特別講座」(大阪府立大など)や、一般向けの原子核の科学講演など、核図表を用いた様々な原子核の講演も継続的に進めています。
1)2016年6月11日(土) 8時15分〜のNHK情報番組「週刊 ニュース深読み」。日本初の元素名の命名に至ったニホニウムの説明のために「核図表2014」が約2分間紹介されました。ニホニウムは原子核の合成によって作成されましたが、核図表はそのしくみの理解の助けになります。

参考URL:
プレスリリース:http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p15031202/
解説(核データニュース):http://wwwndc.jaea.go.jp/JNDC/ND-news/pdf112/No112-10.pdf
核図表2014のHP(英語):http://wwwndc.jaea.go.jp/CN14/index.html

(2017.03.15)


2016.09.29にプレス発表しました「公衆の宇宙線被ばく線量を世界で初めて国や地域ごとに評価」が機構広報誌「未来へげんき」へ掲載されました。

宇宙からの放射線について、私たち一人ひとりの年間平均被ばく量を、国や住んでいる地域によって高精度で評価する手法を開発しました。この成果は、今後世界基準を見直すデータとしても貢献が期待されています。
リンク先:機構HP

(2017.01.05)


レアアースのリサイクルに革新的技術で大きく貢献

原子力基礎工学研究センターは、同センターが開発を進めている“エマルションフロー法”を利用し、株式会社アサカ理研との共同研究により、光学レンズ廃材などから純度99.999%(ファイブナイン)でレアアースを回収する新技術を開発しました。この方法では、従来法の5分の1以下の低コストと10倍以上の処理速度が実現できます。アサカ理研では、新たに建設した研究開発拠点で実証プラント試験を進めています。
リンク先:機構のHPプレス

(2014.11.25)


環境動態研究グループが計算した洋上漂流物の漂流予測結果について環境省から公表

東日本大震災により発生した洋上漂流物について、独立行政法人海洋研究開発機構、独立行政法人日本原子力研究開発機構、独立行政法人宇宙航空研究開発機構、独立行政法人港湾空港技術研究所、気象庁気象研究所、国立大学法人京都大学、財団法人日本海洋科学振興財団が協力して実施した漂流物予測シミュレーション結果が、環境省から公表されました(環境省ホームページ)。
当グループは、上記の機関が作成した気象・海流場予測、漂流物の流出状態などの情報に基づき、当グループが開発した粒子拡散モデル(SEA-GEARN)を用いて、海流と海上風の効果を考慮した漂流予測を実施しました。今回公表した震災後から2014年10月までの予測情報は、洋上漂流物の対策の検討に活用されます。

(2014.3.28)


環境動態研究グループが開発した霧水沈着計算スキームが米国の気象モデルWRFに導入

大気・陸域・海洋での物質動態を包括的に予測する計算シミュレーションモデル・システム (SPEEDI-MP) の一部である陸面モデルSOLVEGの計算結果を用いて開発した霧水沈着計算スキーム (霧が沈着することにより地表面に付加される水分量を地表の状態を考慮して大気変数から評価する手法) が、米国の気象モデルWRF (Weather Research and Forecasting) の物理オプションとして導入されました (WRF USERS PAGE: http://www.mmm.ucar.edu/wrf/users/wrfv3.5/updates-3.5.1.html)。この霧水沈着計算スキームを用いることで、霧の沈着を考慮した正確な地表面水収支計算が可能となり、気象予測や水循環解析の精度向上が期待されます。

(2013.12.20)


国際放射線防護委員会 (ICRP) への貢献に対して表彰

10月22日、国際放射線防護委員会 (ICRP) 年次大会 (アラブ首長国連邦アブダビにて開催) のAward Ceremonyにおいて、放射線防護研究グループ 佐藤達彦研究主幹に、宇宙飛行士の線量評価指針をまとめたICRP Publication 123 (ICRP123) "Assessment of Radiation Exposure of Astronauts in Space"の作成への貢献を称えた記念の楯が授与されました。ICRP123は、国際宇宙ステーション等の様々な宇宙活動に対し、国際的に共通の放射線防護を行うため、ICRPが宇宙飛行士の被ばく管理について初めてまとめた指針です。佐藤研究主幹は、自らが開発する粒子・重イオン輸送計算コードPHITSを用いて、宇宙空間に存在する様々な高エネルギー粒子に対する外部被ばく線量換算係数を計算し、データベースを開発することで、ICRP123の完成に大きく貢献しました。今後、ICRP123は、各国の宇宙開発関連機関が策定する宇宙飛行士の放射線防護指針に取り入れられ、宇宙飛行士の生涯被ばく線量限度の決定など、その被ばくリスク管理に活用される見込みです。

(2013.12.20)



佐藤達彦
佐藤達彦

OECD/NEAデータバンクでPHITS講習会を開催

国外におけるPHITSの需要の高まりから、2013年6月10日から13日まで、原子力開発に必要な核データや原子力コードの提供等を行う経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)データバンク(フランス、パリ)で、日本国産コードとしては初めてPHITS講習会を開催しました。今回の講習会は、欧米からの参加者にPHITSの適用性を理解してもらう上で大変好評であり、反響も大きいものとなりました。

(2013.07.08)


2014年9月28日から10月3日に京都で開催される炉物理国際会議(PHYSOR2014)のホームページが立ち上がりました。最新の情報はhttp://physor2014.org/に掲載されます。

(2013.04.18)