グループの研究内容
不溶性微粒子による内部被ばくに関する研究
福島第一原発事故後、サイト周辺等では不溶性微粒子の放射性セシウムが検出されております。
不溶性微粒子は比放射能(質量当たりの放射能)が高く、体内に摂り込まれた場合、
放射能が組織液や血液に溶解・拡散することなく、粒子状のまま体内を移行する特徴があります。
そこで、比較的高い比放射能を持つ不溶性微粒子(セシウム含有微粒子)がもたらす不均一内部被ばく後の生物学的影響を解明するため、
細胞実験やPHITSを活用した解析を進めております。また、不溶性微粒子の体内挙動を確率論的に表現して線量評価する手法を開発し、
個々の粒子の特徴に起因する被ばく線量の変動を解析しました。
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不溶性粒子の体内挙動をモデル化
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不溶性微粒子から放出されるβ線のPHITS計算とDNA損傷検出の例
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関連論文
[1] K. Manabe et.al. , J. Nucl. Sci. Tech., 56, 78-86 (2019).
[2] Y. Matsuya et al., Sci. Rep. 9, 10365 (2019).
[3] Y. Matsuya et al., Cancers 14, 1045 (2022).
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