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使用済燃料の地層処分において環境への負荷を軽減するために、使用済燃料中に含まれるマイナーアクチノイドや長寿命放射性核種を選択的に分離し、加速器等により安定核種や短寿命放射性核種に変換する分離変換技術を取り込んだ核燃料サイクルが検討されている。その核変換処理用燃料の一候補として窒化物が挙げられており、アクチノイド窒化物の熱物性等の基礎データの拡充が求められている。アクチノイドはその特性から実験に使用出来る試料量や取り扱う施設に大きな制限が課せられるため、理論計算による物性の予測や実験で解析困難な電子構造の解析が望まれている。そこで、実験パラメータを用いない第一原理計算によるアクチノイド窒化物の電子構造、機械特性や熱物性の理論研究を進めている。
参考資料
柴田, 他, "アクチノイド窒化物の弾性特性と相転移の第一原理計算", 日本機械学会第21回計算力学講演会, (2008)