ステンレス鋼粒界腐食挙動の計算シミュレーション
概要
高濃度硝酸溶液のような高酸化性雰囲気においては、オーステナイト系ステンレス鋼は粒界が優先的に腐食され、時間と共に結晶粒の脱落を伴う複雑な腐食挙動を示します。このような現象を計算によってシミュレーションし、実験では困難な材料の長期健全性評価を行う手法を開発しました。
キーワード
粒界腐食, ステンレス鋼, 腐食形状, 計算シミュレーション, セルラーオートマトン
関連論文
- T.Igarashi, A.Komatsu, T.Motooka, F.Ueno, M.Yamamoto: Three-dimensional computational modeling and simulation of intergranular corrosion propagation of stainless steel, Corrosion Science and Technology, 20(3), pp 105-111 (2021)
- 五十嵐誉廣, 小松篤史, 本岡隆文, 上野文義, 加治芳行, 山本正広: セルオートマトン法を用いたステンレス鋼粒界腐食形態 のシミュレーション, 材料と環境, 63(7), pp 431-437 (2014).