第42回日本核物質管理学会年次大会 若手・学生セッション 優秀発表賞を受賞
当グループの大泉昭人研究員は、「加速器駆動システムを用いた分離変換サイクルにおける核不拡散性に関する研究 –(2)燃焼集合体中のウランのAttractiveness評価-」に係る研究成果により、令和3年11月19日に第42回日本核物質管理学会年次大会 若手・学生セッション 優秀発表賞を受賞しました。
加速器駆動システム(ADS)を用いた分離変換サイクルでは、扱われる燃料の化学形態や組成が既往サイクルとは異なるため、将来の実用化に備えて、要求される保障措置(SG)の査察目標や核物質防護(PP)のレベルについて検討する必要があります。本研究では、ADS施設の貯蔵プールに保管されることになる燃料集合体に含まれるウランに対し、核兵器としての不正利用した場合の利用価値(Attractiveness)を評価しました。この評価により、将来求められるSGの査察目標やPPの設計レベルの検討ができるようになりました。
(大泉)