第一原理計算を用いた金属腐食メカニズム解明
概要
放射線環境下における金属腐食を抑制する手法の一つとして防錆剤の使用が考えられます。環境毒性が低く防食効果の大きい防錆剤候補の一つとして金属カチオンがあります。防食材料技術開発グループでは、第一原理計算による吸着電位解析・差電子密度解析等により溶液中金属カチオンによる腐食抑制メカニズムを解明し、新規防錆剤開発に貢献しています。
キーワード
炭素鋼, 防食性, 計算シミュレーション, 第一原理計算
関連論文
- 五十嵐 誉廣, 大谷 恭平, 小松 篤史, 加藤 千明, 坂入 正敏: 第一原理計算を用いた金属表面腐食機構解明へのアプローチ, 防錆管理, 66(4), pp 141-145 (2022).
- T.Igarashi, K.Otani, C.Kato, M.Sakairi, Y.Togashi, K.Baba, S.Takagi: Hydrogen absorption mechanism into iron in aqueous solution including metal cations by laser ablation tests and first-principles calculations, ISIJ International, 61(4), pp 1085-1090 (2021)