日本原子力学会賞論文賞 受賞
核変換システム開発グループの岩元大樹研究副主幹、他3名が、「第55回日本 原子力学会賞論文賞」*を受賞しました。
我々が開発している加速器駆動システムでは、高エネルギーの陽子ビームを鉛 などに照射して出てくる核破砕中性子を利用します。この中性子のエネルギー・ 空間分布などの性質を調べるために、京都大学のFFAG陽子加速器を用いて、鉄、 鉛およびビスマスに陽子ビームを照射し、核破砕中性子の詳細なデータを取得し ました。得られたデータをもとに、ADSの設計に用いられる核反応モデルの精度 検証を行い、改善すべき点を見出しました。
*論文賞の対象となった論文:Measurement of 107-MeV proton-induced double-differential thick target neutron yields for Fe, Pb, and Bi using a fixed-field alternating gradient accelerator at Kyoto University, Vol.60, pp.435-449 (2023)
(岩元)