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環境動態研究グループが開発した霧水沈着計算スキームが米国の気象モデルWRFに導入されました。

2013.12.20

大気・陸域・海洋での物質動態を包括的に予測する計算シミュレーションモデル・システム(SPEEDI-MP)の一部である陸面モデルSOLVEGの計算結果を用いて開発した霧水沈着計算スキーム(霧が沈着することにより地表面に付加される水分量を地表の状態を考慮して大気変数から評価する手法)が、米国の気象モデルWRF(Weather Research and Forecasting)の物理オプションとして導入されました(WRF USERS PAGE: http://www.mmm.ucar.edu/wrf/users/wrfv3.5/updates-3.5.1.html)。この霧水沈着計算スキームを用いることで、霧の沈着を考慮した正確な地表面水収支計算が可能となり、気象予測や水循環解析の精度向上が期待されます。

国際放射線防護委員会 (ICRP) への貢献に対して表彰

2013.12.20

佐藤達彦
佐藤達彦

10月22日、国際放射線防護委員会 (ICRP) 年次大会 (アラブ首長国連邦アブダビにて開催) のAward Ceremonyにおいて、放射線防護研究グループ 佐藤達彦研究主幹に、宇宙飛行士の線量評価指針をまとめたICRP Publication 123 (ICRP123) "Assessment of Radiation Exposure of Astronauts in Space"の作成への貢献を称えた記念の楯が授与されました。ICRP123は、国際宇宙ステーション等の様々な宇宙活動に対し、国際的に共通の放射線防護を行うため、ICRPが宇宙飛行士の被ばく管理について初めてまとめた指針です。佐藤研究主幹は、自らが開発する粒子・重イオン輸送計算コードPHITSを用いて、宇宙空間に存在する様々な高エネルギー粒子に対する外部被ばく線量換算係数を計算し、データベースを開発することで、ICRP123の完成に大きく貢献しました。今後、ICRP123は、各国の宇宙開発関連機関が策定する宇宙飛行士の放射線防護指針に取り入れられ、宇宙飛行士の生涯被ばく線量限度の決定など、その被ばくリスク管理に活用される見込みです。

OECD/NEAデータバンクでPHITS講習会を開催

2013.07.08

国外におけるPHITSの需要の高まりから、2013年6月10日から13日まで、原子力開発に必要な核データや原子力コードの提供等を行う経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)データバンク(フランス、パリ)で、日本国産コードとしては初めてPHITS講習会を開催しました。今回の講習会は、欧米からの参加者にPHITSの適用性を理解してもらう上で大変好評であり、反響も大きいものとなりました。

2014年9月28日から10月3日に京都で開催される炉物理国際会議(PHYSOR2014)のホームページが立ち上がりました。最新の情報はhttp://physor2014.org/に掲載されます。

2013.04.18