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研究内容

Research

炉物理実験データの活用

これまで蓄積してきた豊富な炉物理研究の成果を集大成して、核設計精度を向上させるために「核設計基本データベース」の整備を進めています。

「核設計基本データベース」の整備では、核設計精度を向上させるために、臨界実験装置や実機プラントを用いた炉物理実験・試験情報の整備、炉物理実験・試験の解析及び評価などを行っています。これらの成果を国際的に有効活用してもらうために、国際炉物理実験ベンチマーク計画に協力しています。

OECD/NEAが中心となって進められている国際炉物理実験ベンチマーク計画(International Reactor Physics Experiment Evaluation Project: IRPhEP) では、過去に実施された貴重な炉物理実験・試験情報の整備が行われています。IRPhEPへ提供するデータの整備で最も重要なのが、実験・試験結果に対する誤差評価です。

臨界実験装置や実機プラントに装荷された燃料の製造データや測定のオリジナルデータ等を収集の上、これらのデータを精査することにより、誤差評価を詳細に行っています。これまで、高速炉臨界実験装置FCAを用いて行われた炉物理実験・試験に関する情報の再評価とベンチマーク問題を作成し、IRPhEPにデータを登録してきました[1]。


図1 FCAをあしらった国際炉物理実験ベンチマークのDVD表紙(March 2018 Edition)[1]

参考文献

[1] M. Fukushima / Internal Reviewers: K. Tsujimoto and S. Okajima / Independent Reviewer: J. Hutchinson, FCA IX-7 ASSEMBLY EXPERIMENTS: 20% ENRICHED URANIUM METAL CORE SURROUNDED BY DEPLETED URANIUM METAL BLANKET 2018 version of IRPhEP handbooks